「今回の英国訪問の目的は?」
「訪問の目的は商用(ビジネス)です。」
通常、日本人の場合には、入国審査の問答はこれ以上進むことはあまりないと思うのだが、この日は一味違っていた。
さらに質問がつづいたのだ。
「どんなビジネスなの?」
審査官殿は、僕のパスポートをめくりながら僕の返事を聞いている。
「4日間の社内会議にでるように招集されたので来ました。」
「会社はどこにあるの?」
「○○○(場所の名前)です」
「それで、その会議にはどんなベネフィットがあるの?」
ここで、僕は返答に窮してしまった。
日本から誰か出ないとまずいから出てくれ、と急に言われてきたので、まだ会議通知書もろくろく読んでいないし、社内会議にベネフィットなんかないこともしばしばだ。
とっさにうまい返答も思い浮かばない。
「・・・・え、えーとですねぇ・・・何かわからないまま呼ばれて来たですけど、もしかしたらベネフィットはないかもしれないです。」
なぜか審査官殿は、僕の回答を聞き、黙って入国スタンプを押して通してくれたのだった。
なんでだろ?
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