あるとき、僕は一人のイタリア男を相手に、こんなことを聞いていた。
「イタリア人の名前を聞いても、それが男だが女だか、よくわかんないよ」
「いや、そんなことはないぞ。オレがいいことを教えてやろう。」
「ありがとう」
「いいか、イタリア人の名前、名字は関係ないぞ、を聞いたら、スペルを考えるんだ。」
「うん、それで?」
「基本的に男の名前は、全部"o"で終わる。女の名前は"a"で終わるんだ。」
「そうかぁ・・・」
「例をあげよう。
たとえば、アンジェラなら、女だし、アンジェロなら男だ。
簡単だろ。」
「・・・・・」(いろんな名前を思い浮かべてみる)
「・・・・・」(僕の様子を見て待っている)
でも、僕はふと気がついてしまった。
「ちょっと待って、でもキミの名前は男なのに、"a"で終わるじゃないか?」
すると彼は、こともなげにこういったのだった。
「ああ、そうね。僕の名前はちょっとした例外だ。」
このブログではすべての人名は変えるポリシーと謳っているので、もともとここに彼の名前を書くことはできないが、そんなことに関係なく僕は彼の名前をすっかり忘れてしまい、どんな風に"a"で終わるスペルなのか本当にわからなくなってしまっているのだった。
面白いと思えたら、クリックお願いします
0 件のコメント:
コメントを投稿