アメリカでレンタカーを借りて運転をすると、日本とは通行が左右反対になる。
まず車からしていろいろ反対で、まず運転席が左にあって、というところまではまだいい。
ウインカーを操作するとワイパーが動き出し、
ワイパーを止めようとしてあせってレバーを引っ張ると、
ジョバー・ジョバーっと、ウォッシャー液を出してしまう。
たぶん右折が一番危険だ。
日本の左折のように角を小さく曲がればよいだけなのに、つい習慣で反対車線に入ってしまいそうになったりする。
まあ、ここまではよくある話だ。アメリカで運転するのに、
「こんなのやりにくい。日本もアメリカと同じにしてくれ。」
とそう言ったやつがいた。
じゃあ、といって、本当に左右反対にするとどうなるか。
こんなことを本当にやったケースが日本にある。
米国から返還後も沖縄はしばらく、アメリカ同様の右側通行だった。
ある日を境に、沖縄ではすべての道路を右側通行から日本流の左側通行に変えることになった。
当時、たまたま沖縄に住んでいた子供の僕は、この左右通行反転を一斉に行うための
「7 30 (なな・さん・まる)」
という名前の一大キャンペーンがあったのを記憶している。
7月30日の朝(?)から、みんな一斉にすべての道路で左側通行に変わってください、という内容だ。
確か、青と赤の道路が交差して反対になるようなマークだった。
街ではすべての交差点で、使用中の信号とは別に、対角に反対を向いた730用の信号機がカバー付きで次々と建てられていった。
すべての交差点で両方向を向いた信号機が別々にあるという異様な光景である。
問題の日が近づくにつれ、子供心にもなんとなく高まるワクワク感・・・。
しかし、不幸にも僕は7/30を目前にして、「本土」に引越。
問題の日を沖縄で迎えることができなかった。
7/30当日には、沖縄全土で反対レーンに入ってしまいそうになって『おっととと』なんてやっているドライバーがあふれていたに違いないのだ。
あーあ、残念だ。
おそらくは二度と見れそうもないレアなイベントだったのになぁ。。。
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