ある日のこと、僕はメキシコ人Aと昼食を一緒にとっており、なぜかメキシコ料理について話をしていた。
メキシコ人Aは力説していた。
「いろんな国で『メキシコ料理店』に行ったことがあるが、僕から見ると本当のメキシコ料理でないものが多い。」
「ああ、そう。キミから見ると彼らはインチキなんだね。」
「インチキとまでは言えないが、本当のメキシコ料理ではなくて『テックス・メックス』が多いんだ。」
「テックス・メックス?」
「メキシコの中でも、USとのボーダーに近いほんの狭い地域の料理をテックス・メックスというのだ!!」
まあ、テックスはおそらくテキサスを指し、"Tex Mex"とでも表記するのだろう。
「じゃあ、テックス・メックスと本当のメキシカンの違いはなに?」
「簡単だ。
もし、タコスのシェルが小麦粉でできていれば、それは本当のメキシカンじゃない。
それはテックス・メックスだ!!
本当のメキシカンではコーンから作る!!
もし、トルティーヤが小麦粉でできていれば、それは本当のメキシカンじゃない。
それはテックス・メックスだ!!
本当のメキシカンではコーンから作る!!
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もし、×××が ▽▽▽なら、それは本当のメキシカンじゃない。
それはテックス・メックスだ!!
本当のメキシカンは、□□□だ!!
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・ 」
彼の熱い思いを反映し、テックス・メックスと本当のメキシカンとの差異を示す実例はえんえんと続いたのだった。
僕ら日本人は、海外に多い妙な日本料理店について、何がおかしいのかを、こんなに熱く、かつ具体的に説明できるだろうか?
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