この列車は早朝にはフィレンツェに停車することなっており、僕はフィレンツェに行くつもりなのだった。
そのうちに、太った車掌がやってきた。どうやらイタリア人らしい。
でも、あんまり英語が得意ではない感じだ。
それでも僕が
「フィレンツェに行く」
というと、紙に数字とゼロをいっぱい書いて、
「X,XXX,XXXリラだ」
と言ってきた。
でも、ドイツやスイスをまわってきて、これからイタリアに行く僕はリラなんかもっていない。
そこで
「スイスフランしかないけど」
と言ってみた。すると
「スイスフランだと、25だ」
という。
「チューリヒで聞いたときには、22スイスフランだって聞いたよ」
今度も車掌のおじさん、なんのためらいもなく、あっさりとこれを認め
「じゃあ、22スイスフランだ」
と言ってくれ、僕は22スイスフランを支払ったのだった。
列車の料金と換算はそんないいかげんでいいのか?
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2 件のコメント:
お久しぶりです。チキです!ヨーロッパの旅行のお話を読んで先日まで読んでいた本の事を思い出しました。Bill Brysonというアメリカ人(でも長くイギリスに住んでいたのでイギリス風の文体)の物書きで、主にトラベルエッセイを書いています。最近米国ではDavid Sedaris というユーモアエッセイ作家が人気ですが、私個人的にはSedarisより数倍おもしろい作家だと思います。先日読んでいたのがNeither Here nor Thereというのがヨーロッパ旅行記で、主に外国人からみたヨーロッパという観点で書かれています。この本もまあまあおもしろかったんですが、walk in the woodsという米国アパラチア山脈の山登り旅行記はお腹がよじれる程おもしろかったです。どちらもご旅行が好きな方にはおすすめです。すみません、エキサイトして文がながくなっちゃいました(笑)。
ありがとうございます。
どちらの作家も知らないので早速探して読んでみます。
こういう風に自分の知らない情報をもらえるのはとてもうれしいですね。
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