今回はなんと豪勢にも日本から事前にガイドを手配したのだ。
しかも、日本から手配したこともあって、ガイドのTは日本語使いである。
まあ、見知らぬ国の見知らぬ空港で、センターシティーへの行き方とか、値段を見たり・値切ったりしなてもいいのはなんて楽なことよ。
ところで、僕らはガイドを一人やとって、これからカッパドキアに行くつもりなのだが、Tと名乗ったにいちゃんはあくまでも単なるガイドにすぎないことが判明した。
20代男性とも見えるTに案内されていったところに停車していたボックスワゴンの運転席には、ヒゲ面でかつ、ハゲの年配のドライバーが座ってわれわれを待っていた。
Tが早速紹介してくれる。
「こちらは運転手のFさんです。」
日本語で紹介されているので、一応日本語であいさつしてみた。
「こんにちは~」
ドライバーのF氏は、最初からコミュニケーションをあきらめているようで、無言でスマイルのみを返してくれた。
つまり、若くて日本語のできるTが案内を担当して、車の運転は年配でヒゲハゲのF氏が担当する、という感じだ。
いったいどっちが高給か?
ま、車の運転ができるよりも、日本語ができる方が特殊能力になるに違いない。
とはいえ、一人のガイドさんが運転しながら、同時にガイドもしてくれるもの、という僕が事前に勝手に思いこんでいた想像はあっさり覆されたのだった。
すでに夕方なので、ホテルに直行する。
薄暗いが、町は屋根のレンガ色で街全体が赤っぽい感じだ。
ときおり、薄緑や薄ピンク色のマンションなどが見えたりする。
F氏の運転でほどなくアンカラで予約していたホテルについた。
「空港でホテルやら、車やら探したりしないのって、ウソみたいに楽だねぇー」
僕は心底感心して、メグミにコメントを求めたのだが、彼女はあっさりこういった。
「こんなのガイド頼んでるんだから、あたりまえじゃない。」
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