2009/05/27

カッパドキア・ガイドに言われた出発時間に遅れる

カッパドキアのホテルDで僕とメグミは、ガイドのTに言われた待ち合わせ時間の朝9時に備えて、朝食も食べ終わり部屋でごろごろしていた。

そこに電話が鳴った。

リーン、リーン・・

特に何もしないでベッドにいるので、僕はすぐに出た。

「ハロー!?」

「Tデス。 今、何時デスカ? 」

僕は律儀に腕時計を見て答えた。

「えーと、8時15分」

「昨日の夜中に時間が変わって、今は9時15分デス。すぐに来てクダサイ!!」

バカヤロー、そういうことは早く教えるのだ。

メグミとすばやく荷物をまとめて出て行くと、Tはホテルのロビーのテーブルに座って、皿に盛られたスライス・トマトを食べようとしていた。

ん、だいたい、そのトマトはどっから出てきたんだ?

いずれにしても、Tは僕らはこんなに早く出てくるとは思わなかったに違いない。

Tは人を急がせて置きながら、塩を振りながら、スライス・トマトにフォークを刺して、悠々と食べた。

〔しかし、ずいぶん大量に塩をかけるねぇ〕

自分のペースで、トマトを食べ終わってからTはこういった。

「毎年3月29日に、冬時間から普通の時間に戻りマス。

ボクも忘れてマシタ。でも、今が『フツー』なので、大丈夫デス。」


だいたい何がいったいダイジョウブなのさ?



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