2009/03/31

エクセルのエキスパンダー

あるとき英国人の外資エクスパットであるエバンズさんと打ち合わせをしていて、エクセルの画面についているボタンについて言及しなければならなくなった。

が、こういうウィンドウズとか、エクセル操作について、説明するのはなかなか難しい。 そもそもこちらは通常日本語版を使っているので、それぞれの操作が英語でなんと呼ばれているのかを見る機会がなく、わからないのだ。

名前がわからないので、たどたどしく説明するほかない。

「えーと、エクセルのセルではなくてその外側にあって、プラスかマイナスの記号がついている四角いボタンで、上でクリックすると、表示されていない列が出てきたりするやつ・・・」

こうしてなんとか説明していくと、エバンズさんは理解してくれていった。

「あ~、エキスパンダー("Expander")のことか」

このボタンは「エキスパンダー」・・・新鮮な感じだ。

確かにボタンをクリックすると、隠れていた非表示セルが出てきて、びょーんと表示が伸びる。

以来、これをエキスパンダーと呼ぶのだと覚えて使うようになった。

ただし、これをエキスパンダーと呼ぶのは、エクセル用語としては正しくないようで、念のためにエクセルのヘルプを見てみると、どうやらこのボタンは正しくは「アウトライン記号」とか「アウトラインの詳細〔非〕表示ボタン」と呼ぶらしい。

まぁ、とにかくエキスパンダーでもなんでもいいから通じれば良いのですが。



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2009/03/30

スイスに文句をいうイタリア青年

フィレンツェからヴェネツィアに向う列車で話しかけてきたイタリア青年はとにかくよくしゃべった。

こちらがあまり何も聞かないうちに自分の言いたいことを次々と語ってくれる。

ローマ出身なんだけど、イタリアの大学はあんまり良くないのでエコノミクスを学ぶためにスイスの大学に行っているんだとかなんとか。

とはいえ、わざわざ自分で選んで行っているスイスについていろいろと不満があるらしい。

「スイスの学校は厳しいんだ。」

「厳しいって、試験が厳しいのか」

「いや、あーしろ、こーしろと細かいんだ。自由を感じないね。」

「ふーん」

「だいたいスイス人は働きすぎだ。

 週に45時間も働くしね。そのうえ休みもあんまりとらない。

 イタリア人みたいにだなぁ~、年に一度か二度、2-3週間の休みをとって、

 何にもしない時間を作るのも悪くないぞ。」




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2009/03/29

会社で隠れていたのは誰?

会社の入口でかなり久し振りにアメリカ人エクスパットのキャシーに会った。

「しばらく会ってないね」

と僕が言うと、キャシーはこう答えた。

「そうね。可能性としては二つかしら。

 私がずっと会社で隠れていたか、それともあなたが会社で隠れていたかのどちらかね」


「どっちかなぁ・・・」

すると、キャシーの隣にいた日本人が振り向いて、キャシーと僕の両方をいたずらっぽく見比べながらこう言った。

「でも、もう一つの可能性っていうのもあるわ。

 それは二人の両方が、ずっと隠れていたっていう可能性よ。」




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2009/03/28

Blu-Tackはどこのもの

あるときに、UKから来たビジターがプレゼンの準備をしている部屋に行くと、カバンから何やら青い粘土みたいなものを取り出して、壁にくっつけている。

「何? その青いやつは?」

「ブルータック("Blu-Tack")よ。

 これをつかって、資料を壁に貼るつもりなの。」


小さく丸めた粘土状のかたまりを壁にくっつけて、ポスター等をそのうえからグニュっと押しつけて固定する感じ。

なかなか便利そうなものだが、こんなものは見たことがない。

Blu-Tackについてはこちら

たまたまスコットランド人のルーニーがやってきたので聞いてみた。

「ねえねえ、これブルータックって、言うんだけど、

 こういうものを僕は日本で見たことないんだけど・・・」


するとルーニーは、オレを馬鹿にするなと言わんばかりにこう返事した。

「ブルータック、知ってるに決まってるだろ。

 オレはUKから来たんだ。」


なるほど。

相手がブルータックになると、『オレはスコットランド人だ』とは言わないらしい。



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2009/03/27

塩サウナはイニシエーション!?

あるときにフランス人Jを車に乗せて、ファミリー銭湯につれていった。

幹線沿いにある、駐車場付きの「△△の湯」ってやつだ。

「△△の湯」の中にはいろいろな部屋やバスタブが用意されている。

僕らは一緒に一通りの設備を一周することにした。

・サウナ

・露天の岩風呂

・水風呂  ・・・つめたいから、手でさわっただけだけど

・ひのき湯

・うたせ湯

・塩サウナ


(サウナの中に塩の桶があって、適宜、肌にすりこんでくださいっていうやつ)

さて、塩サウナを終えて出てきたとき、フランス人Jはこう言った。

「これで私は本当のジャパニーズになった。」

いやいや、勝手にイニシエーション扱いされては困る。

僕は生粋の日本人だが、塩サウナなんてやつは初めて見た。



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2009/03/26

ブレインストーミングとは無礼講のことである

外資企業の会議にあって、普通の日本企業の会議にありそうでないのが「ブレインストーミング」であるように思う。

ブレインストーミングってやつは、バックグラウンドが異なるメンバーを混ぜて行うことで、より目的を達すると思うのだが、日本企業では部門をまたがっていろいろなメンバーを混ぜて意見を募ってもなかなか本当の「ブレインストーミング」にはならない。

いわく、

・部署としての意見をまとめてから言わないと・・・とか、

つい考えてしまうし、それに、同じ部門から上下関係のある人間を複数集めた場合には

・あいつはオレに確認せず、あんなことを言いやがった、とか

余計な配慮が染みついているので、本当の「ブレインストーミング」にはなかなかならないのだ。

これって、理屈の上では、

「今日はブレインストーミングですから、自由に意見を言ってください」

と言えば良いのだが、そうはイカの塩辛。

このさじ加減ははっきり言って

「今日は無礼講です。」

と言っているのと同じで、最初に宣言したからってやっぱり勝手な発言は許されないのだ。

日本企業で管理職以上になってから、後で外資に移ってきた人々はどうもこの手のズレを克服できない人が多く、外資でのブレインストーミング的な会議が鬼門になっているような気がしてならない。



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2009/03/25

東京と京都にあって、大阪にないもの

フランス人のEさんはとあるときにこんなやりとりをしていた。

「Eさん、フランス語で東京人ってなんていうの?」

「東京人は トーキョーイット〔"Tokyoit"〕 といいます。 

おなじように京都人は、キョートイット〔"Kyotoit"〕」 


それを見ていた大阪出身のKさんが聞いた。

「じゃあ、大阪人は?」

「・・・・・そういう言い方はない。」

「オーサカイット じゃないの?」

「残念ながら、オーサカイットとは言わないし、そういう表現はしないわ」

大阪出身のKさんはとても不満そうに続けた。

「でも、大阪人っていいたいときにはなんていうの?」

「うーん・・・・・・『大阪の人』("person d'Osaka")」

東京と京都にあって、大阪にないという事実を、大阪人Kさんが受け入れ難く、といって誰も非難できないでいるのを見ているのはとてもおかしかった。



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2009/03/24

スキン・コート

ある年の正月明けにUK出張をすることになった。

出張直前の電話会議での最後に、僕はUKにいる相手側担当者のフランス人のVさん〔女性〕にちょっとシリアスな声でこう言ってみた。

「それじゃあ、詳しいお話は来週、UKでお会いしたときにしましょう。 

でも、実は僕はUKに行くのを恐れています。」


すると、Vさんは何か仕事上まずいことがあるのではないか、という感じで心配そうに聞いてくれた。

「・・・・どうして?」

「今年のUKの冬は、特に寒いらしいですね。僕は寒いのはとても苦手なので・・・。」

すると、Vさんは安心したように笑いながらこういった。

「寒い? ぜんぜん大丈夫よ。

だから、スキン・コート一枚あれば、それで十分よ!! 」


ん!? 『スキン・コート』って、つまり、肌の皮一枚ってことか!?

「冗談よ、冗談!! はっはははは!!」

さすがはフランス人、きれいに返されてしまったのだった。



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2009/03/23

女性メニューによるガイジン差別

あるときビジターとして日本にやってきたペルー人女性Lと英国人男性Mを昼食のためにレストランにつれていった。

ウェイター氏がやってきて、3人にメニューを置いた上で、ペルー人女性Lのみにパウチっこした別メニューを追加して置いて僕らの注文を待っている。

英国人男性Mが好奇心からか僕に聞いてきた。

「ねぇ、彼女にだけ来た別のメニューはいったい何?」

まあ、当然の疑問かもしれない。でも、僕には一見してわかっていた。

「それは、女性専用メニューだって」

Mが文句を言った。

「じゃあ、僕はそれを注文できないわけ?」

「残念ながらね」

ペルー人女性Lは特に怒った様子もなく普通にさらりと言った。

「女性差別だわ」

「でも、普通のメニューは全部注文できるから女性の方が、男性より選択肢は多いよ」

「・・・でも、なんか差別的ね」

すると横で待っていたウェイター氏、僕らの会話を理解したらしく、日本語で僕にこう言ってくれた。

「あのぅ~外国人のお客様ですから、他のお客様に内緒にしていただけましたら、特別にそちらの男性の方も女性メニューをご注文いただいて結構です。」

いやいや、ウェイターさん

そんなこと説明したら、今度はその特別扱いがガイジン差別だっていわれちゃうじゃないですか。



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2009/03/22

フィレンツェのパル

チューリヒから夜行列車に乗って、早朝フィレンツェについた。

そう言えば、ミュンヘンのユースホステルで会ったブラジル人から、

「イタリアに行って腹が減ったら『パニーニ』を探せ。イタリアでは『パニーニ』とはいえばサンドイッチのことだ。」

と言われていたのを思い出す。

フィレンツェ旧市街に入って、狭くフィアットしか走れそうもない石畳の道をあるきながら、なにか食い物がありつけそうな店はないものかと探した。

道はどうやらドゥオモに対して、楕円を描くようにカーブしており見通しが悪く、歩いてみてもどうも方向がはっきりしない。

と、ようやく早朝にもかかわらず開いているカフェのような店を発見した。

店のカウンターで、僕の発した「パニーニ」という注文はあっさり聞き届けられた。

席について、チーズの入ったパニーニに喰いつきながら、店内を観察した。

コカコーラの缶が窓辺に置かれて500リラと書いてある。

メニューにはカプチーノなどならんでいるが、金額は全部500の倍数ばかりだった。

店の奥では、2、3人のおやじがカウンター越しになにやら話し込んでいる。

もしかして、これは「パル」なのか?

そういえば、留学寮にいたときにあるイタリア男Rが「アメリカにはパルがない」と一席ぶったことがあった。

「パルって、つまりバーにことだろ。アメリカにいくらでもあるじゃん。」

「ちがう! アメリカのバーやカフェは飲みものが出てくるだけじゃないか!!」

質問する僕らアジア人に対して、イタリア男Rは熱く語ってくれた。

「ちがうんだ。イタリア人にとって『パル』とは、朝、出かける前に寄ってちょっと話をして、帰ってきたらまた寄ってその日の出来事なんかについて話をする、そういうところなんだ。『パル』はイタリア人にとって本当に大事なところなんだ。注文した飲み物が出てくればいいというものじゃない!!」

これが、やつの語っていた本当の『パル』なのか? 

確かに2、3人の男が雑談を続けているのが見えるが、僕には誰も話しかけて来ないぞ・・・。




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2009/03/21

ナポリ行きのいいかげんな運賃

夜、チューリヒ駅で、ナポリ行きの列車に乗った。

この列車は早朝にはフィレンツェに停車することなっており、僕はフィレンツェに行くつもりなのだった。

そのうちに、太った車掌がやってきた。どうやらイタリア人らしい。

でも、あんまり英語が得意ではない感じだ。

それでも僕が

「フィレンツェに行く」

というと、紙に数字とゼロをいっぱい書いて、

「X,XXX,XXXリラだ」

と言ってきた。

でも、ドイツやスイスをまわってきて、これからイタリアに行く僕はリラなんかもっていない。

そこで

「スイスフランしかないけど」

と言ってみた。すると

「スイスフランだと、25だ」

という。

「チューリヒで聞いたときには、22スイスフランだって聞いたよ」

今度も車掌のおじさん、なんのためらいもなく、あっさりとこれを認め

「じゃあ、22スイスフランだ」

と言ってくれ、僕は22スイスフランを支払ったのだった。

列車の料金と換算はそんないいかげんでいいのか?



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2009/03/20

スウェーデン人の秘密

あるときにビジターとしてやってきた英国人S氏と、ランチを取りながらこんな話をした。

「日本では、英語でミーティングをして合意したのに、終わったあと日本語で『あれはおかしい』みたいな話になることがしばしばあります。」

「ほう?」

「だから、英語で A という合意して、その後で、 本当は B という内容が進んでいることが少なくありません。」

「そうか、面白いな。まるで、スウェーデンみたいじゃないか?

「えっ、スウェーデンでは、そういうことがよくあるんですか?」

「ああ、 彼らと A という合意をしても いつのまにか B になっていることがよくあるんだ」

よし、それがホントならスウェーデン人は「仲間」だ。

本当にそうなのか、もう少し知りたいところだが・・・。


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2009/03/19

カメラの故障は誰のせい?

ミュンヘンのユースホステルで、一人朝食をとっていると、大柄な一人の男が話しかけてきた。

「ここの朝食はほんとにいいよな。ユースなのにハムもあるんだな。」

「うん。」

確かにここはパンは当然としても、ビュッフェ形式で大皿にハム、チーズ、フルーツがふんだんにある。

まあ、野菜は全然なかったけど。

「日本人か?」

「ああ、日本人だ」

すると男は勝手にどんどんしゃべり始めた。

「オレはリオ・デ・ジャネイロから来た。

 日本のことはいろいろと知っているぞ。

 Mazdaとか、Panasonicとか・・・・。

 日本製はみんないい。

 それからそれから、『すし』、とか、『さしみ』とか。。。

 あ、実はオレは『すし』も『さしみ』も食ってないだ。

 どうも見ただけでダメでね。」

「・・・そう」

「実はオレのカメラも日本製なんだ。

 けどな、昨日、カメラは故障したんだ。

 日本製だし、これはお前のせいとも言えるな。」

もちろん冗談のトーンで話をされているんだけど、

初対面の男にカメラの故障がお前のせいと言われたのは今でも覚えている。



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2009/03/18

日本では誰も持っていないマフラー

あるとき僕はやや変わった経緯で、英国の4部リーグ相当のサッカーチームのマフラーを手に入れた。

まあ、英国人Mの好意でもらったようなものだ。

そのチームには誰も有名な選手はいないし、チーム名もたぶんほとんど誰も知らない。

でも、せっかく入手したことだし、と、そのマフラーを巻いて歩いていると、

当の英国人Mがそれを見て、とにかく誇らしげにこう言った。

「そのマフラーは日本ではただの一人も持っていないぞ!!」

まぁそらー、そうだろ!!



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2009/03/17

アメリカのコンビニで瓶ジュースを散乱させる

留学寮に住んでいたある日のこと。

僕はなぜかとてものどが渇き、耐えかねて近所のコンビニにジュースを買いにでかけた。

コンビニの奥にあるガラス冷蔵庫のドアを開け、どれにしようか迷ったあげく、紫の100%ブドウジュースをつかんで、レジをもっていこうとしたその時だった。

ガシャーン!!

ブドウジュースの瓶は、ちょっと濡れていて、瓶は僕の手の中を滑って、床に落下して見事にこなごなになってしまった。

ガラス破片と一緒に中のブドウジュースは、あっという間にレジの前の床いっぱいに広がっていた。

うぅ・・・まずい・・・どうしよう。。。

が、ふと顔をあげるとレジの中では、黒人のおにいさんが頬杖をついて、身動きもせずに、つまらなそうに広がったジュースを眺めている。

まるで、まったく他人事みたいだ。

レジのおにいさんからのリアクションが全然ないので、どうしようかと僕は突っ立っていた。

と、今度は奥から、音を聞きつけてやってきたのか、別の黒人の掃除夫(Janitor)さんがモップとバケツをもって現れ、僕には一瞥もせず、もくもくと床に広がったジュースを拭き取り始めた。

うーん、どうやら割れたジュースについての対価を僕に求めてくる人は誰もいないらしい。

そこで、僕は心を決め、なるべくなんでもなかったかのように

「ソーリー」

と小声でいい放ち、別のジュースと、罪滅ぼしに予定になかった食パンを買って帰ったのだった。

でも、きっとこんな演技は誰にも届いていないんだろうなぁ・・・。



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2009/03/16

システム・トラブルの掲示

英国人のシステム・マネジャーC氏は、独特のキャラクターをもっていた。

彼はシステムの安定運用を任されているのだが、彼の席の横の壁には、いつも大きな「グリーンの丸」が書かれた紙が貼られていた。

日の丸ならぬ、緑の丸である。

あるとき、英国人Rさんに聞いてみた。

「Cさんの席の横に貼ってある、グリーンの丸は何?」

するとこう答えてくれた。

「あれはね、システム稼働の状況だって。グリーンなら正常稼働。つまりトラブルなし。

 ときどき、トラブルが発生して、アンバー(黄色)になったり、レッドになったりしてるわ。」


なんだかあまり格好良くないように見えるが、よく考えてみると、なかなか合理的なのかもしれない。

少なくとも、C氏は

『メールにトラブルが発生してます』って、メールで一斉連絡する人ではないに違いない。



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2009/03/15

シニオリティーの不足

外資多国籍企業に勤めていた30歳くらいのM氏は、あるプロジェクトの推進を担当していたが、あまりそのプロジェクトがうまく進まないので、担当を変えられていた。

うまくいかなかった原因は、各国間の利害が対立し、M氏はこれらの対立する利害の調整をしきれず、もっと年配のB氏に交代させられていたのだった。

そのときに回りからうわさで言われていたこと。

「M氏にはシニオリティーが足りなかった。」

このウワサは僕には新鮮だった。

「能力主義」の外資にあって、個人の能力を測るのに、「スキル」とか、「ケイパビリティー」ということが言われることがあっても、トレーニング等ではいかんともしがたい「シニオリティー」を挙げられているケースは他にあまり聞いたことがない。



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2009/03/14

超えらい英国人

どういうわけか、あるときに出張先の英国でオープンなカフェで、フランス人Vさんやその同僚と昼食をとっていると、チョーえらい英国人D氏がやってきた。

どうやらVさんと知り合いらしい。

すると、なんとしたことか

そのチョーえらい英国人D氏を見て、Vさんの同僚が昼食中に昼飯をそっちのけで、挨拶のために、立ち上がろうとしたである。

D氏は、あわてて両手でその行動を制止して言った。

「ノー、ノー、ノー」

そしてD氏はVさんと話をするために僕の向いのVさんの隣のイスに座り、急に僕に向って言った。

「ノー、ノー、ノー、プリーズ」

いや、いや、僕はイスに座りなおしただけ。

だいたい僕はあんたを知らない。

でも、英国人にも食事をやめて立って挨拶が必要な人がいるってことはわかったよ。



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2009/03/13

自分の影響力

あるとき出張先の英国で、同行者3人でレストランに入って食事をすることになった。

一人目がこんなことを言った。

「私、海外に出張するといつも金融期間が破たんするニュースが入ったりするの。

 今度は大丈夫かなぁ・・・」

すると二人目がこう続けた。

「そうですか、僕の場合は海外に行くといつもテロ事件とか戦争がはじまってますよ。」

「・・・・・」

「全然違う話なんですけどね、前にね、

 『僕がサッカー日本代表を応援するといつも負けるから見ないようにしてる』

 って、英国人Aさんに話を振ったことがあったんですよ。

 そのとき、Aさん、なんて言ったと思います?」


「なんて言われたの?」

「『キミ、自分にそんな影響力あると思ってるの!?』」



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2009/03/12

箸がダメなら、ストローで

最近、欧州から日本にやって来るガイジンで、箸を使えない人は見たことがない。

中華も含めてオリエンタルのお店では箸を使って当たり前、ということになっているのだろう。

とはいえ、箸に自信があるか、というと必ずしもそうではない人もいるらしい。

ある日、デンマーク人アンデルセン氏にランチの店を提案してみた。

「今日のランチは、日本のヌードル、そば・うどんのお店に行ってみませんか?」

「オーケー」

すると同行するノルウェー女性AEさんがちょっとおどけながらアンデルセン氏に尋ねた。

「ねぇ、お箸で、ヌードルは大丈夫かしら?」

アンデルセン氏はちょっと考えてこう言った。

「・・・・うーん、どうかな・・・・

 よし、それなら、ストローだ。

 ヌードルを一本ずつ、ストローで吸う!!

 こんな感じだ!!

 チュウ~!、チュウ~!!



彼はストローでヌードルを吸うマネをやって、みんなの笑いをとったのだった。




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2009/03/11

「おれに聞いてくれるな」 

たぶん、スペイン語にそういう言い方があるんだろうなって、思うけど、

中南米の人と話をしていると、よくこんな特徴的なセリフに出くわす。

それは

「おれに聞いてくれるな」   ("Don't ask me!")

というやつ。

たとえば、こんな具合だ。

「キミの会社の中南米の本部はどこにあるの?」

「マイアミさ。」

「えぇーっ!! マイアミって中南米じゃないじゃん。なんで?」

「おれに聞いてくれるな!

 でも、多くの会社で中南米地域のヘッドクォーターはマイアミにあるぜ。

 一般的にはセキュリティーが理由だっていわれてるけどな。」


こんな風に普通は「よく知らない」というべきところで、替わりにこのセリフを使うわけだ。

ときどき日本人で、『俺はラテンのノリが好き』などとのたまう人がいるが、こういう人は飲み会なんかじゃなくて、まず、仕事でもこんなセリフをマネするべきだ。

たとえば、こんな感じに。

「すみません。御社の×××について、知りたいのですが?」

「オレに聞いてくれるな。

 一般的に△△△だって言われてるけどね。」


おおーっ。これって便利じゃん。

ちゃんと誠意は見せつつ、間違ってもしょーがないって、雰囲気出てる・・・。



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2009/03/10

ベビーシッティングは得意か?

あるとき、スコットランド人、外資エクスパットのルーニー呼ばれた。

「キミは、ベビーシッティングは得意か?」

と聞かれた。

「・・・・???」

僕が黙っていると、彼はこう続けた。

「ぜひ、キミにベビーシッティングをやってほしいんだ。

 ベビーシッティングのコツはこうだ。

 いろいろ騒ぐかもしれないベイビーに適当にうなづいてやって、

 体をたたいてやって、時間を経過させて、帰すことだ
。」

「・・・・帰す?」

「今度、本社から5人もやってくるんだ。

 イロイロ文句をつけにくるらしい、そういうことだからよろしくな」




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2009/03/09

似ている二人

オランダ男性Hと、英国男性Mは、良く似ているとみんなの評判だった。

顔、背格好、それから声質も、などなど全部を含めて。

でも、当人たちは、似ていることを決して認めないのよねぇ・・・

などという話を英国人女性Rが立ち話しているところに、うわさの当人であるオランダ人Hが通りがかった。

うわさ元のRが話かけた。

「ねえねえ、あなたとMは一見すると、ほとんど間違えるわよね。」

Hがぶっきりぼうに答えた。

「いや、そんなことはない。」

「でも、ちょっと離れたら似てるでしょ。」

「いや、そんなことはない。」

Rが食い下がる。

「もちろん二人は違うけど、離れたら見分けがつかないでしょ。」

すると、Hはこう言った。

「ああ、う~んと離れればね。

 誰でも人型になってしまうからな。」


Hはあくまでも、似ていることを認めないのだった。



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2009/03/08

実質ほとんど脂肪ゼロ!!

先日、英国のホテル・朝食バイキングでカップのヨーグルトを見つけた食べていたときのこと。

ホテルにありながら、市販のヨーグルトカップそのままなので、トップの銀紙をはがして開け、スプーンですくって食べ始めた。

カップを持ち上げて、横から見るとこんな文字がカラーで踊っている。

「実質ほとんど脂肪ゼロ!!」 ("Virtually Fat free !!")

他方で、糖分にせよ、脂肪にせよ、日本で『実質ほとんどゼロ』なんていう宣伝文句は見たことがない。

きっと法にふれるから、こんなあいまいな言い方を許されず、

といって、製造側で少しでも脂肪が検出される可能性があれば、違反が怖くて

『脂肪ゼロ!!」

とは言いきれないのだろう。

日本の食品会社の言う「商品開発」というものには、こんな制約から、ほとんど消費者から見てどうでもいい差異と、その表現方法をめぐって、実質的に意味のない活動が多く含まれているにちがいないのだ。




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2009/03/07

医者の素質

ある日のこと。

僕が自分で走り書きしたメモが読めなかった話をすると、デンマーク人のアンデルセン氏はこんなことを語ってくれた。

「実は、僕も手書きがとてもきたなくてね。」

「じゃあ、一緒だ」

「しかも、子供のころから人が全く読めないくらいにきたなかったんだ。

 書くのは早かったんだけどね。ことによると自分でも後で読めない。

 そんなことだから、子供のころから、母親はいつも、『医者になれ』って」


「・・・?」

「医者っていうのは、患者の前でカルテを読めないようにすばやく書くだろ。」

なるほど、患者から見てカルテが見えても、何が書いてあるのか読めないのはデンマークでも同じらしい。



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