ウエストがぐっと痩せている。
さて彼と朝から行っていた会議がそろそろ昼近くになったので、僕は彼に尋ねた。
「そろそろお昼ですが、何か食べられないものはありますか?」
「私はベジタリアンです。」
「ああ、そうですか? じゃあ、そういうお店にしましょう。」
といって連れていこうとすると、彼は手を振った。
「いいえ。どこにも行く必要はありません。ここで食べてもいいですか?」
「は? ここで食べる?」
「ホテルでランチを作って持ってきました。」
彼はそういうと、持ってきた鞄の中からビニールに包まれたランチボックスを取り出した。
ええーっ!?
彼は、昨日シンガポールから日本に到着し、昨晩はそれなりの高級ホテルに泊まっている身である。
「その・・・ランチを作ったって、どういうこと?」
僕はまるでキツネに抓まれたような気分である。
「ホテルの部屋で、カレーを作りました。」
彼が泊まっている所は安ホテルでは全くない。1泊2万円の高級ホテルである。
「ホテルの部屋? どうやって?」
つづく
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