外資の会社に何年かいると、その間におのずと何人ものエクスパットが次々と3年周期くらいで日本にやってきて、去っていくのを見ることになる。
新しく来たエクスパットは、個人の色を出すのが仕事と言わんばかりに、前任者否定を次々に行い、それぞれ「自分流」を下に押しつけることになる。
良い悪いは別にして、それぞれ個人でやり方が全然異なるのは間違いない。
さて
いろいろと細かいことに口を出すエクスパットや、あまりそうでないエクスパットがある中で、
「彼はストラテジックだ」
と評された人物Jがいた。
表面的にこの文言をとると、
「大局的な観点から方針の変更などについて指示する」
ということなんだろうが、日本企業から来た僕には、ちょっと違うニュアンスを感じていた。
仮にエクスパットJが、日本企業にいる役員だったとして、下から何と言われるのか、というと;
「あの人は細かいことは言わない」
ないしは
「あの人は、チェックが甘いから大丈夫」
のどちらかになると思う。
どっちが使われるかは、人間関係と状況次第だ。
もしかすると、日本の会社では平社員からは、役員でさえもストラテジーの決定を行うとは思われておらず、課長の延長のような細かなチェックを行うのが仕事と思われているのだろう。
それはそれとして、
「あの人は細かいことは言わない」
と言いたいときには、その替わりに
「あの人はストラテジックだから・・・」
というような婉曲表現をしてみるのもいいかも。
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